潜在保育士 掘り起こし 再就職支援施設を開設
お知らせ2013年08月18日
待機児童解消に向け、県は六日、千葉市中央区富士見二に「ちば保育士・保育所支援センター」を開所した。資格を持ちながらも勤務していない「潜在保育士」を掘り起こし、働き手を求める保育現場へ再就職の橋渡しをしていく。 （堀場達）
本年度予算に六百三十万円を計上し、運営を県社会福祉協議会に委託。専属のコーディネーターが、保育士の有資格者らの就職相談に乗ったり、求人情報を把握して紹介したりする。現場復帰のための研修も展開する。
県児童家庭課によると、待機児童数を減らすため、県内では来年三月までに、公立の保育所七十カ所で計三千人の定員増が図られる。この増員分に対し、新たに二百五十人の保育士が必要になるという。
センターでは面談、電話の相談にも応じているが、再就職の希望者は、専用ホームページにオンライン登録もできることが特徴。開所初日に早々と登録した人もいるという。
新卒者を主な対象とした取り組みもあり、二十三日には同市花見川区幕張町の幕張いもっこ保育園で、施設見学会を開く予定だ。
センターで保育士再就職コーディネーターを務める梶原香織さんは「離職後、子育てなどの経験を重ね、より質を高めながらも能力を生かし切れていない保育士の有資格者はたくさんいらっしゃる。保育士が不足している現場に入っていただくために、再就職の情報をきっちり届けたい」と話している。
利用時間は日祝日と年末年始を除く午前十時～午後六時。相談・問い合わせは、センター＝電０４３（２２２）２６６８＝へ。
